巷ではバーニングアリサが流行っている中、ふと思いついた。
「アリサって魔法少女っていうよりライダーの方が似合うじゃね?」と。
そんなわけで。
描いてみました。…―――意外と似合うから困る。
しかも「なのは」のデバイスって平成ライダーよろしく電子音が素敵という共通点もあるし。
相性は存外に良いのか!?
ちょっといいかもと思った人挙手。
以下、嘘予告。
――――魔力資質ゼロ。それがアリサ・バニングスに下された評価だった。
「……ゼロ?」
「そう、ゼロ。残念ながら君は、魔法を使う資質が、全く、これっぽちも無い。ということだ。諦めるんだな」
うんうん、と頷きながら、クロノはアリサに向かって言った。
近くにあるモニターには、魔力計測値〝0〟と表示されている。
それを覗き込みながら、ユーノとアルフが感嘆の声を上げる。
「うわぁ、アリサ。これ逆に凄いよ。魔力資質がゼロだなんて、僕聞いたことがない」
「そうよねぇ。才能がここまでないっていうのも逆に一種の才能かもしれないわ、うん」
「あんたらね~」
ふるふると震えるアリサ。それを宥めるようにして、フェイトとなのはが声をかける。
「落ち込まないで、アリサ。魔法なんか使えても、危ないだけだよ? うん、私安心した」
「うんうん。アリサちゃんは私たちが守ってあげるからさ」
「う~、納得いかなーーーーーーいっ!!!!」
アリサの咆吼が、アースラの艦内に響き渡った。
――――そして、海鳴市に危機が訪れる。
時空獣。次元の狭間から現れるソレは、突如海鳴市を襲ってきた。
折しも、アースラがロスト・ロギアの回収の任に就いており、遙か次元の彼方へ向かっているときであった。
なのは・フェイト・はやて・ヴォルケンリッター……今まで幾度も海鳴市の危機を救ってきた守護者はいない。救世主はいなく、その平和は次々と蹂躙されていった。
そして、遂にその歯牙は――私立聖祥大学付属小学校にも伸びてきた。
――――燃えさかる炎。傷つくクラスメート達。
「きゃぁ!」
「すずかぁっ!!」
(このままじゃ、皆、皆が……!)
蹂躙されていく平和、崩壊していく学舎、そして叫び喚く子供達――――
対抗できる者は誰一人おらず、救世主は居ない。
ただそれを見ているだけの自分。魔力資質はゼロ。何も出来ない。親友が危険に晒されていても、ただ指をくわえて見ているだけ。そう例え、今にも死んでしまうような、逼迫した事態にあっても――――
「……力が」
力が欲しい、と心底から思った。
皆を守れることの出来る力を。なのはやフェイトのように――――皆を守ることの出来る力を。
「あ、あああぁぁあああああ!!!」
伸ばす。伸ばす。手を伸ばす。
(救ってみせる。絶対に、救ってみせる……!!)
燃えたぎる炎の中――――アリサは、ただそれだけを想った。
その、枯渇の咆吼に応えるように、ソレは鼓動を開始する。
――――〝Standing by〟――――
受け継がれた想い。救いの力を求める意志。
それらの結晶たるベルトを、アリサは、今。
――――握りしめた。
「変・身――――!!!」
〝Change! Burning form!!〟
燃えさかる炎の中から、焔の戦士が誕生した。
――――仮面ライダー Burning――――
汝、燃え立つ剣を取り、正義の証明を行え――――
久々に漫画なんか描いたよ。色々下手なのは勘弁。
というか色々妄想している内に妙に気に入ってしまった。困った。
◇今日のBGM◇
"Feel Ambivalents " from 中川孝太郎PR